看護師になるには、専門学校や大学の卒業が必要になります。それぞれの施設が持つ特徴を活かして学んでいくことが、看護師として働く下地になっていくでしょう。
しかし、そこで問題となるのは「看護師になるには専門学校と大学のどっちがいいの?」という点です。
どちらを選んでも看護師になることはできますが、その後の生活や就職などに影響が出るので、簡単には決めることができないでしょう。
そこでこちらでは、看護師の専門学校と大学が持つそれぞれのメリット・デメリットを解説します。 将来看護師になりたいのなら、この機会に専門学校と大学のどちらが自分に合っているのか確認してみましょう。
目次
- 看護師になるには?
- 看護師になるために専門学校で学ぶメリット
1.3年制なのでスムーズに看護師として働ける
2.看護師としての実習が多い
3.学費が比較的安い - 看護師になるために専門学校で学ぶデメリット
1.授業が過密になりやすい - 看護師になるために大学で学ぶメリット
1.じっくりと看護師についての知識を学べる
2.看護師以外の将来も考えられる
3.初任給や昇給の条件が専門学校卒よりも良い - 看護師になるために大学で学ぶデメリット
1.学費など経済面で苦労する可能性がある
2.入試が難しいことも - まとめ
看護師になるには?
看護師になるには、国家資格の「看護師資格」を取得しなければなりません。 資格試験の受験には看護系の専門学校や大学など「看護師を養成するための学校」で3年以上の学習が必要になるため、看護師になるにはまず学校への進学が求められるのです。
看護師になるために専門学校で学ぶメリット
看護師になる際には、看護師の専門学校に通うことがひとつの選択肢です。看護師の専門学校には専門的な施設や学習環境が整っているため、進学によって多くのメリットを得られるでしょう。
以下からは、看護師になる際に看護師の専門学校に通うメリットを紹介します。
3年制なのでスムーズに看護師として働ける
看護師の専門学校の多くは3年制なので、卒業と同時に看護師資格の試験を受けることができます。卒業後スムーズに看護師として就職するプランを立てられるので、なるべく早く働きたい場合にメリットがあるでしょう。
大学は基本的に4年間通う必要があるため、実際に看護師の現場に出るまで1年長くかかってしまいます。専門学校の場合、その1年で実際に働きながら看護師としてのノウハウを学ぶことができるので、自己の成長にもつなげることが可能です。
看護師としての実習が多い
看護師の専門学校のカリキュラムには、看護実習が多いという特徴があります。実習を通して実践的なスキルを学ぶことができるので、就職前に看護師として働く感覚を身につけることができるでしょう。
また、看護師の専門学校は看護技術に関する授業がメインとされ、一般教養の授業が少なくなっています。 看護師になるためのスキルの習得に集中しやすい点も、専門学校を選ぶメリットです。
学費が比較的安い
看護師の専門学校は、学費が安いというメリットもあります。大学と比較すると数百万円単位でトータルの学費が変わることもあるので、経済面で不安がある場合には専門学校という選択肢が考えられるでしょう。
専門学校では独自の奨学金制度や学費サポートを用意していることも多いため、上手に活用することでコスト面の負担を軽減できます。
看護師になるために専門学校で学ぶデメリット
看護師になる際に専門学校で学ぶことには、以下のようなデメリットもあります。
授業が過密になりやすい
看護師の専門学校には、授業が過密スケジュールになりやすいというデメリットがあります。短期間で看護師に関する知識と技術を習得しなければならないため、その分多くの努力と計画的な学習が必要とされるでしょう。
アルバイトや趣味も楽しみたいという場合には、事前に専門学校のカリキュラムを確認してどの程度の授業スケジュールが予定されているのかを確認してみてください。
看護師になるために大学で学ぶメリット
看護師系の大学で学ぶ場合にも、多くのメリットがあります。学校の規模も比較的大きいため、充実した施設や同じ志を持つ仲間と一緒に学んでいくことができるでしょう。
以下からは、看護師になるために大学を選ぶメリットを紹介します。
じっくりと看護師についての知識を学べる
看護師の大学は、4年間の時間を使ってじっくりと学べることがメリットです。看護の知識・技術はもちろん、関連する分野のスキルも習得していけるので、幅広く学習をしたい場合におすすめされます。
看護師になるための勉強だけでなく、本格的な研究に従事することも可能なので、自分の可能性を広げることができます。なるべく勉強に力を入れていきたいときには、看護系の大学を選ぶことが考えられるでしょう。
看護師以外の将来も考えられる
看護系の大学への進学は、看護師以外の将来を考えられるというメリットもあります。大学の授業によっては、看護師資格だけでなく助産師や保健師の資格取得も目指せます。
在学中に別の進路を検討できるため、将来の選択肢を増やせる点が大学進学の特徴です。
初任給や昇給の条件が専門学校卒よりも良い
看護系の大学を卒業していると、初任給や昇給条件が良い求人に応募できる場合があります。将来的な就職を考えた場合、大学卒業がメリットになることもあるでしょう。
看護師になるために大学で学ぶデメリット
看護師になるために大学で学ぶデメリットは、以下のような点にあります。
学費など経済面で苦労する可能性がある
看護系の大学への進学は、やはり専門学校と比較して学費が高くなってしまいます。そのため計画的なコスト管理ができないと、経済面で苦労する可能性があるのです。
コストを抑えて看護師を目指したい場合には、3年で卒業と資格取得を目指せる専門学校にメリットがあるでしょう。
入試が難しいことも
大学への進学は、専門学校と比較して入試が難しいことがあります。入学後も一般教養を広く勉強する必要があるため、なるべく看護師の勉強に時間を割きたい場合にはデメリットになるかもしれません。
まとめ
看護師になるには、専門学校か大学への進学という大まかに2つの道があります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、この機会にそれぞれの特徴を比較して、自分に合っているルートを選択できるようにしていきましょう。