助産師は、妊婦と新生児のケアおよびサポートを行う仕事です。
新しい命を支える重要な仕事として、助産師の需要は今後も高くなっていくでしょう。
そんな助産師になるには、所定の養成課程をクリアして資格を取得しなければなりません。
そのため助産師に興味があるなら、早めに必要な準備を整えておくことがおすすめです。
こちらでは助産師になるための方法と、必要なスキルや将来性について紹介します。
目次
- 助産師になるには
1.助産師の試験の合格率 - 助産師になるために必要なスキル
1.助産師は妊婦の生活指導や分娩介助が仕事
2.助産師の学校で行う実習について
3.助産師の就職先について - 助産師の将来性は?
- まとめ
助産師になるには
助産師になるには、まず看護師養成所に指定されている大学や専門学校を卒業し、国家資格の看護師資格の受験資格を獲得します。
看護師資格の取得後、保健師助産師看護師法に従って専門学校などで1年以上の勉強を行い、国家資格の助産師資格に合格することで助産師になれます。
4年制の看護大学によっては、看護師の養成課程と助産師の養成課程の両方を修了できるので、同じタイミングでそれぞれの国家試験を受験可能です。
しかし、助産師の試験に合格しても、看護師の試験に落ちてしまうと、助産師の資格は取得できないので注意しましょう。
参考:https://www.zenjomid.org/aim
https://job-medley.com/tips/detail/125/
<助産師の試験の合格率>
助産師の試験は、基本的に90%以上の合格率を示しています。
きちんと助産師について学び、試験対策を行っていれば、試験に合格すること自体は決して難しくはないでしょう。
合格率も毎年大きく変動することはないため、知識と技術を身につけていれば安定して助産師の資格を取得できます。
また、看護師の資格試験に関しても、合格率は80〜90%代と高い水準にあります。
「資格試験に合格できるか不安」という気持ちもあるでしょうが、準備を怠らなければ看護師資格も助産師資格もスムーズな合格を目指せるでしょう。
参考:https://job-medley.com/tips/detail/125/
助産師になるために必要なスキル
助産師は命を支える仕事の一つであるため、確かな知識・技術を備えておく必要があります。
助産師になるために必要とされるスキルを、以下から解説します。
<助産師は妊婦の生活指導や分娩介助が仕事>
助産師は医師ではないため、産婦人科で行われる麻酔医療や手術などはできません。
その代わり出産前の妊婦に生活指導や産前教育を行ったり、出産を控えた不安に対するメンタルサポートなどを行います。
お産の際には分娩介助を行い、状況に合わせた対応や医師の判断に従って出産を支援します。
出産後も助産師は入院している母親と赤ちゃんの体調管理や、退院後の生活や子育てにおけるアドバイスなどを行います。
出産前から出産後まで長い期間カバーするのが、助産師の仕事です。
そのためあらゆる状況に対応できる知識の豊富さと、妊婦の精神的肉体的負担を理解してサポートできる気配りがスキルとして求められます。
<助産師の学校で行う実習について>
助産師の養成課程のある学校に通う場合、座学だけでなく実習によって必要なスキルを学びます。
一般的には病院などで分娩期、産褥期、新生児期といった各時期の実習を行い、生活指導や分娩に関する技術を習得しましょう。
不妊に悩む人や、更年期にある人のサポートなど、女性の問題への対応も実習に含まれることがあります。
参考:https://www.zenjomid.org/aim
<助産師の就職先について>
助産師の就職先は、一般的に病院や診療所です。
母子共に問題ない正常分娩であれば助産師だけでも対応できますが、万が一帝王切開などが必要になった場合には、産科医が対応しなければなりません。
そのため病院には必ず医師が在籍することになり、助産師はそのサポートを行うのが基本です。
助産師の就職先は、病院などのほかにも助産所も含まれます。
助産所とは、助産師が責任者として対応する施設です。
妊婦のケアのほか、緊急を要する分娩時に嘱託医療機関と素早く対応することを仕事としています。
助産師の将来性は?
助産師の仕事は、将来的にも重要視される大切な役割として認知され続けるでしょう。
近年は日本社会の高齢化と共に、出生率の低下が問題となっています。
そのため「助産師の仕事も減ってくるのでは?」と心配になる声もありますが、出産という行為は絶対になくならないため、助産師が不要になることもありません。
分娩だけでなく、妊婦のケアや出産後のアドバイスも行える助産師は、多くの病院で求められています。出産に関するプロフェッショナルという立場から、助産師の将来性は今後も安定していくでしょう。
また、助産師の資格を取得するには看護師の国家資格取得が条件であるため、看護師として働く道も考えられます。
看護師の需要も高く、患者さんのケアや病院内の管理などを行える人材は常に求められているのです。
助産師を目指すことは、結果的に看護師で働ける権利を得ることになるので、就職に選択肢を持つことができるでしょう。
自分自身の将来性を広げられるという意味でも、助産師になることは魅力です。
まとめ
助産師になるには、養成課程を受けて看護師の資格を取得し、その上で助産師の国家資格を得る必要があります。
妊婦と新生児の命に関われる重要な仕事である助産師は、今後も多くの病院や診療所で求められる職業となるでしょう。
この機会に助産師になるための方法を確認し、具体的に進学や資格試験の準備を進めてみることがおすすめです。